2013年のアメリカ映画。
監督は、ニール・ブロムカンプ
原題 『エリジウム』
上映時間 1時間49分。

世界が完全に二極化した近未来。楽園のようなスペースコロニー〝エリジウム〟に住む富裕層と、汚染され荒廃した地球に住む貧困層。だが一人の男の決意が、二つの世界のバランスを大きく変えていく・・・。って感じのお話です。デビュー作品の『第9地区』でアカデミー賞候補となり、一躍脚光を浴びたニール・ブロムカンプが監督・脚本を務めたSFアクションです。(この作品が2作目)

出演は、マット・デイモンジョディ・フォスターシャールト・コプリーアリシー・ブラガディエゴ・ルナワグネル・モウラウィリアム・フィクトナーファラン・タヒールブランドン・オーレジョシュ・ブラッカーエマ・トレンブレイホセ・パブロ・カンティージョなどなどです。

ストーリー
西暦2154年。スラムと化したロサンゼルスに住むマックス(マット・デイモン)は巨大な工場で働く労働者。
かつてワルだった頃の癖で警官ロボットを挑発しケガを負った彼は病院へ行き、そこですっかり美しく成長した幼なじみのフレイ(アリシー・ブラガ)と再会します。いつか一緒にエリジウムへ行こうと誓い合った昔。天空に浮かぶエリジウムは、地球に住む者にとって憧れの場所でした。どんな病気も一瞬で完治させる装置があり、富裕層は病気や飢えとは無縁の人生を送っています。それゆえ、病気と汚染に苦しむ地球の人々は死ぬ覚悟でエリジウムに侵入を試みますが、一度も成功した者はいませんでした。

その鉄壁の防御を指揮しているのが冷徹な防衛長官デラコート(ジョディー・フォスター)。侵入者を撃退する為に、手段を選ばず禁止されている元凶悪犯罪者のクルーガー(シャールト・コプリー)を起用しますが、首脳陣はデラコートを非難。怒ったデラコートは秘密裏に、エリジウムの設計を手がけたカーライル社長(ウィリアム・フィクトナー)に、全システムのリブートを命じます。それは現政権を覆すクーデーター計画でした。

そのころ、工場で働くマックスに思いがけない災難が起きます。機械の故障で密室に閉じ込められ、致死量の照射線を浴びてしまったのでした。余命はわずか5日・・・。彼が生き延びる手段はただ一つ、エリジウムに行き再生装置に入る事でした。ワル時代の人脈を頼りに、エリジウム侵入のためのIDと宇宙船を調達する地下組織のボスの元へ出向いたマックス。ボスの条件は地球に来ているエリジウムの住人をさらってくることでした。屈強なロボットに守られている彼らを襲撃するのは命がけの事ですが、マックスはこの条件を呑み、ロボット並みのパワーを持つエクソスーツ自らの体に埋め込みました。ターゲットは自分の工場の社長カーライルに決めました。
襲撃は成功しました。瀕死の重傷を負ったカーライルの記憶を自分の脳に転送したマックス。だが彼は、その情報がエリジウムの存続を脅かす重大なものだとは気づいていませんでした。事件を知ったデラコートは、マックスの捕獲のためにクルーガーを出動させます。命の終わりが近付くなか、世界の運命を変えるカギを手にしたマックスが下した決断とは・・・・。

豆知識
視覚効果アーチストとしてキャリアをスタートさせたニール・ブロムカンプ監督は、1970年代のアメリカで真剣に議論されていたスペースコロニーの計画〝スタンフォード・トーラス〟のビジュアルに影響を受け〝エリジウム〟の世界観を創造しました。

「宇宙ステーション内にベルエア風の大邸宅を作るなんて、すごい発想だよね。そのために膨大な石やコンクリートを地球から運ぶんだから。それを想像したら笑ってしまった。これこそ風刺であり、この映画の核だと思ったんだ。『第9地区』は低予算でカメラもわずか2台。それが今回は巨大な予算をもらえて、大きな変化だったね。」とニール・ブロムカンプ監督。

「『第9地区』を観た瞬間から、この監督とぜひとも仕事がしたいと思ってね。ニールが会いたいと言ってきた時は、すぐさま馳せ参じた。彼は完璧なデザインの詳細を持参していたんだけど、既に映画が存在しているようなパーフェクトなアートワークだったね。ジェームズ・キャメロンに続く次の世代の技術を持つ監督だと痛感した。会って20分もたたないうちに、僕は彼の映画に出ようと決心したんだよ。ジョディー・フォスターとは一場面しか仕事出来なかったが、映画界の大御所だけあって、その存在感はすごかった。何たって監督も手がけるジョディーだから、朝一番に現場に来ると自分の出番が終わっても絶対にトレーラーに戻ったりせず、ずーっと真剣に撮影を見ている。だから現場のクルーも緊張してきびきび仕事を進めていくんだ。ジョディーの日程が終わってからは空気がまったく変わって、ニールなど空を仰いでは、『ジョディーがもっといてくれたらなぁ』などとため息をついていた。それにしても彼女のプロ意識と才能には舌を巻きっぱなしだったね。僕らの演技のレベルを上げる迫力と豪胆さがあるんだ。いつかもっと一緒の場面が多い映画で共演したいと願っている」とマット・デイモンは語っていました。

そんな『エリジウム』の感想は、まあまあ面白かったです。役者のレベルも高く、映像も綺麗、話の展開もテンポ良く進み飽きずに最後まで観れました。暇な休日に見るのに丁度良い作品だと思います。
 あそういえばマット・デイモンといえばこの前『ヒアアフター』を観たんですが、それはまた別のお話。今度お聞かせしましょう。

暇な時におすすめです。

海外映画 ブログランキングへ