2016年のアメリカ映画。
監督は、ティム・ミラー
原題 『デッドプール』
上映時間 1時間48分。

好き勝手に悪い奴らをこらしめ、金を稼ぐヒーロー気取りな生活を送っていた元傭兵のウェイド・ウイルソンは、恋人ヴァネッサとも結婚を決意し、幸せの絶頂にいた矢先、ガンで余命宣告を受ける。謎の組織からガンを治せると誘われたウェイドは、そこで壮絶な人体実験を受け、驚異的な驚異的な治癒能力と不死の肉体を得るが、醜い身体に変えられてしまう。ウェイドは、赤いコスチュームを身にまとった「デッドプール」となり、人体実験を施したエイジャックスの行方を追う。って感じのお話です。(映画.comより)

出演はライアン・レイノルズモリーナ・バッカリンエド・スクラインT・J・ミラージーナ・カラーノ、ブリアナ・ヒルデブランドレスリー・アガムズカラン・ソーニジェド・リーススタン・リーステファン・カピチッチカイル・キャシーランダル・リーダーヒュー・スコット

制作総指揮にスタン・リージョン・J・ケリージョナサン・コマック・マーティンアディッティア・スードレット・リースポール・ワーニック、脚本にレット・リースポール・ワーニック、音楽をジャンキー・XLが担当しました。

デッドプールと、変身前のウェイド・ウィルソンを演じるライアン・レイノルズが『デッドプール』と出会ったのは、2005年で同作の映画化権を取得したスタジオの幹部から「君にぴったりの役がある」と紹介されたのが始まりです。デッドプールを知らなかったレーノルズは、すぐに原作コミックの全巻を読み「まさしく自分のハマリ役」と確信しました。

しかしその直後、当の幹部はスタジオから異動させられ、新たな担当者が『X-メン』シリーズに集中すると判断。『デッドプール』の映画化はボツになってしまいました。

その後、ようやくレーノルズの希望がかなう時が来ます。『X-MEN』のウルヴァリンを主人公にした2009年の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で、念願のデッドプールを演じる事になったわけであります。めでたし、めで・・・、しかし・・・、本来はおしゃべりのデッドプールが、その口を縫合されるなど、キャラクターの魅力は失われていました。レーノルズの不安は的中し、デッドプールのファンは同作で大きな落胆を味わう結果に・・・。

その後、スピンオフとしてデッドプールを主人公にした映画が企画されるも、実際に着手されることなく年月が流れていきました。その間、レーノルズは2011年公開の、DCコミックスのヒーロー映画『グリーン・ランタン』に主演することになりますが残念ながら評判はイマイチでした。ちなみにこの『グリーン・ランタン』と、前述の口が縫合されたデッドプールの件は、自虐ネタとして、今回の映画『デッドプール』でも使われ、笑いを誘っています。

もはやレーノルズの夢はかなわないかと思われた、2014年の夏、思わぬ事態から映画化の話は加速します。制作するかどうかを判断するテスト映像がネットに流出してしまい、仕上がりの素晴らしさにSNSを中心にファンが熱狂。その反響の大きさをスタジオ側も無視できず、ついに映画化のゴーサインが出されたのでした。

そして2016年2月に公開された『デッドプール』はスタジオの予想もはるかに超える大ヒットを記録し「絶対に演じたい」と思い続けたレーノルズの信念は、歳月はかかったものの最高の結果を出したのでした。
めでたし、めでたし。

11年もの間、デッドプール役を切望してきたライアン・レイノルズは、理想の脚本にするべく、脚本から関わってきたことを次のように振り返っています。(SCREENより)

「監督のティム・ミラーと、脚本家の2人、そして僕で〝デッドプール・チーム〟を結成し、さまざまなアイデアを出し合って、脚本を練り上げていった。過激なネタが出ると多数決をとり、3対1でボツになりかけても、1か月ぐらいかけて相談する・・・という感じでね。ウルヴァリンをギャグで使うときは、ちゃんと友人のヒュー(ヒュー・ジャックマン)に電話して了解もとったよ。大切にしたのはデッドプールのユーモアは、彼の心の痛みを覆い隠す手段だということ。今こうして映画になって、心からうれしい。完成作を観た直後は、感激して涙ぐんでしまったよ。」

「僕とデッドプールには不思議なくらいいっぱい共通点がある。身長が188cmでカナダ人というのが同じ。僕の本名はライアン・ロドニー・レイノルズデッドプールの素顔の名もウェイド・ウィンストン・ウィルソン。ともに同じアルファベットで3つの頭文字だ。これだけ偶然が重なるのは運命だよ。自己防衛のためにユーモアを使ったり、早口でしゃべるところも似てるかな。今までやったどの役よりも、情熱をもって、しかも自然にデッドプールになりきれたのは事実だね」

元傭兵で不死身の肉体を持つデッドプールは危険な動きも軽々こなす。その多くに自らチャレンジするため、レイノルズはトレーニングに励んだといいます。

デッドプールはマスクを被っているから、すべてスタントマンに演じてもらってもよかったが、頭の形で別人だとバレてしまう。歩き方の癖とか、微妙な違いも気になるんだ。だからしっかり肉体を鍛える必要があり、以前から知人だったトレーナーに特別メニューを作ってもらった。見た目の筋肉美だけではなく、あくまでも〝動ける〟肉体を追い求めたよ。料理好きの妻(ブレーク・ライヴリー)が目の前でポテトやカップケーキをうれしそうにほおばるのを見ながら、僕はブロッコリーだけを食べる事もあったな。大変だったのは特殊メイクだ。全身の皮膚が崩れている設定なので、全裸のシーンでは、メイクだけで10時間もかかる。デッドプールの二刀流のアクションに関しては10年間、訓練してきた剣や刀が役にたったね。」

二刀流といえば、日本では宮本武蔵が有名。刀が好きということなら、もしかしてレイノルズも知っているかも・・・。

ミヤモトムサシ?そんな伝説のサムライがいるんだ。初耳なので「デッドプール」の続編までに勉強しておくよ。日本といえば、まず頭に浮かぶのは村上春樹さんだ。僕もランニングが好きで、フルマラソンも走ったことがあるけれど、彼は作家なのに何度もマラソンを完走しているんだよね?村上さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』は僕の愛読書だよ」

豆知識
劇中でのデッドプールを助けるのが、二人の『X-MEN』のキャラクターなので、当然同シリーズのネタがたっぷり登場します。特にウルヴァリンは、かなりイジられております。

その他にも『アベンジャーズ』、『ロボコップ』、『マトリックス』、『127時間』、『ライオン・キング』、『フルメタル・ジャケット』、『フェリスはある朝、突然に』、『96時間』、『エルム街の悪夢』、『エイリアン3』、『スター・ウォーズ』(もともと原作コミックスでもデッドプールは、『スター・ウォーズ』のファン)など、ありとあらゆるジャンルの作品からの引用にあふれています。そもそも〝デッドプール=死の賭け〟という言葉自体『ダーティーハリー5』の原題から取られています。

かなりの映画マニアでないと発見できないネタも多数あります。全編に満ちた遊び心が作品の楽しさにつながっています。

そんな『デッドプール』の感想は、まあまあ普通でした。前半が少しかったるかったですが、慣れてくると段々面白くなってきて全体の評価としては半々ぐらいの普通でした。ストーリー自体はそんな難しい話じゃなく良くあるパターンですが、やはり会話のやり取りが面白いなぁ~と思いました。最初から最後まで笑いを取りにいって小さな笑いも拾いにいく姿勢は尊敬します(笑)少し御下品な所が『テッド』と同じで嫌いな人は嫌いかな~とも思いますが・・・(苦笑)。

暇な時におすすめです。

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