2014年のフランス映画。
監督はジャリル・レスペール。
原題『イヴ・サンローラン』
上映時間1時間46分。

フランスが世界に誇るファッションデザイナーで、「モードの帝王」と呼ばれたイブ・サン=ローランのキャリアや人生の光と影を描いた伝記ドラマ。サン=ローランの元恋人で、ビジネスパートナーでもあった実業家のピエール・ベルジェの協力や、イヴ・サン=ローラン財団所有のアーカイブ衣装の貸し出し許可なども得て製作された。1953年、パリ。21歳の新進デザイナー、イブ・サン=ローランは、クリスチャン・ディオールの亡きあとの後継者に指名され、一躍脚光を浴びる。その才能にほれ込んだ26歳の実業家ピエール・ベルジェサン=ローランは、出会ってすぐに恋に落ち、ベルジェの支援を受けて「イヴ・サンローラン(YSL)」を設立、独立を果たす。2人の関係は世界のファッション史を変えるものとなったが、一方で表現者としてのプレッシャーや孤独に悩むサン=ローランは、薬物やアルコールに依存するようになっていく。(映画.com

出演はピエール・ニネ、ギヨーム・ガリエンヌ、シャルロット・ルボン、ローラ・スメット、マリー・ドゥ・ヴィルパン、ニコライ・キンスキー、マリアンヌ・バスレール、グザヴィエ・ラフィット、アレクサンドル・スタイガー、ミシェル・ガルシア、オリヴィエ・パジョット、アンヌ・アルヴァロ、アデリーヌ・デルミ、アストリッド・ホウェットノール、ジャン=エドアール・ボジャク

制作総指揮にワシム・ベジ、原作はロランス・ベナイム、脚本をマリー=ピエール・ユステジャリル・レスペールジャック・フィエスキ、音楽をイブラヒム・マルーフが担当しました。

〝モンドリアン・ルック〟、〝スモーキング〟、〝サファリ・スーツ〟など革新的なコレクションで〝モードの帝王〟と讃えられた伝説的なデザイナー、イヴ・サンローランは、1957年ディオールの急死を受け、わずか21歳でディオールの後継者に任命され、イヴディオールにおける最初のコレクションの後、新聞はその日一番大きな見出しに「イヴ・サンローランはフランスを救った。偉大なるディオールの伝統は続きます」と書いたとか、書かなかったとか。あのココ・シャネルも「サンローランこそ私の後継者」と絶賛したほどの人です。

〝モンドリアン・ルック〟とは、オランダの抽象画家モンドリアンの作品に見られる構図を効果的に取り入れたファッションのことです。白の生地の上に彩度の高い原色を乗せ、太めの線で真っ直ぐ区切った柄を使った物の事です。膝丈のストレートなワンピースで知られています。当時、イヴ・サンローランが取り入れて世界中でもっともコピーされた服です。

本作はイブ・サン=ローラン財団初の公認作品として、財団所有のアーカイブ衣装も貸し出されました。
しかし、こうした衣装は実際に人が着用するものでなく、ショーで見せるためのもの。これらを着られるモデル探しが大変だったと監督は言います。

当時のモデルたちはSまたはXSというサイズの究極のスレンダーで、現在こうした体型のモデルは少ないそうです。選ばれたモデルが着る事は出来ても、2時間着た後、摩擦や汗で今度は脱ぐ事が一苦労だったとか。

この作品ではそんなショーのシーンが、しつこいぐらいいっぱい出て来ますが〝本物〟だと思うと楽しく見れると思います。

ジャリル・レスペール監督は本作についてこのようにインタビューで語っています。

「僕はこの作品の多くのバイオグラフ映画にありがちな〝真珠の首飾り〟的な、つまり同じ大きさの珠が繋がっているような構成にだけはしたくありませんでした。結果、行き着いたのがラブストーリーを起点にして、ピエール・ベルジェという天才ではない人物の視点で天才イブ・サン=ローランを描くというアイデアです。参考にした作品の1つは、天才を非天才の視点で描いた『アマデウス』です。サンローランについてリサーチしてみてまず驚いたのは、ファッション界ではディーバのようなイメージが定着している彼が、実は凄く脆い内面を抱えていたということです。本当に重い躁鬱病を患っていたサンローランにとって鉛筆でデザイン画を描く行為は、病に取り込まれないための自己防衛策だったのです。それが、私の琴線に触れました。ピエール・ニネがサンローランを演じるために、5か月間特訓を行ってくれたことに感謝しています。彼はあらゆるアーカイブ映像をチェックして、サンローランの独特のシャイな話し方、自分を守るような手の仕草を会得したばかりか、本物のお針子さんに師事して布のいじり方からプロポーションの作り方までマスターしていたんですよ。劇中でモデルが着る服はサンローラン財団で保管されていたものです。本物を使うこと。それが私が自分に課した挑戦でした。メイド・イン・チャイナが堂々と出回るこの時代に、絶対フェイクに走らないということが(笑)」。(SCREENより)

そんな『イヴ・サンローラン』の感想は、普通でした。
2014年の作品で似たような映画に『サンローラン』というのがあるんですが、それよりは面白かったです。

暇な時におすすめです。

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